職業病として挙げられる腰痛と精神病

介護業界にも職業病は存在する。事前にどのような職業病があるのか把握しておくと、仕事につく前と仕事についた後のギャップをなくすことができるだろう。

まず腰に過度な負担がかかり腰痛になってしまうことがある。数十キログラムある利用者の体をベッドに寝かしたりオムツをはかせたりする際、無理な姿勢になるがその際に腰に負担がかかる。腰の痛みにより、一時的に仕事ができなくなることもある。労働災害として認められた場合、療養補償給付・休業補償給付などを受けることができる。腰痛対策としては、腰用サポートベルトを利用するといいかもしれない。安いものであれば100円均一でも販売しているが、腰への負担を軽減させる効果と長い期間利用できるかを考えて、少し値が張るものを利用した方がいい。

介護業界で働くと場合によっては精神病などになることもある。早出・遅出に加えて夜勤もあり、複数の時間帯に出てしまうと生活のリズムが狂うことも考えられる。介護業界は人で不足だと言われているので、一人あたりの業務量が多く職場によっては少なくない時間残業することもありえる。痴呆症などの利用者もいて意思疎通ができにくい場合もあるだろう。これらのことが原因でうつ病・睡眠障害・燃え尽き症候群などの症状に悩むこともあると言える。精神病対策としては、ストレスをため込まないことが一番だ。意識的にストレスを発散する時間を作った方がいいだろう。利用者の「ありがとう」と言う声を頭の中にイメージすると、幸せホルモンのオキシトシンが分泌されていいかもしれない。